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2013年5月28日 (火)

東京お菓子ランドに「グリコのアイスショップ」オープン!

東京おかしランドのイベントスペースに 、5月13日~6月30日の期間限定で、「ぐりこのアイスショップ」がオープンしています。
グリコでおなじみの「ジャイアントコーン」「パピコ」「アイスの実」、そして自動販売機専用商品の「セブンティーンアイス」を販売しています。
通常のお店では、なかなかお目にかからない商品を一同に集めて販
しています。

それでは、「グリコのアイスショップ」を「人の動き」という観点から、「三空間店舗設計」とその構造が生み出す「店員と客のアクション」を観察してみましょう。

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(現在、改札側・全景)


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(現在、通路側・全景)



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(開店当初、改札側・全景)

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(開店当初、通路側・全景)



●グリコのアイスショップの平面図(現在)
1.緑の部分が商品空間
2.空色の部分が店員空間
3.ピンクの部分が客空間(アイスクリーム冷凍ケース側の客空間は通路)
4.赤は店員
5、青は客

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●グリコのアイスショップの平面図(開店当初)

1.緑の部分が商品空間
2.空色の部分が店員空間
3.ピンクの部分が客空間
4.赤は店員
5、青は客

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●グリコのアイスショップの三空間店舗構造(現在&開店当初)
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店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店

この店は、開店当初のレイアウト(商品空間、店員空間、客空間)をその後、現在のレイアウトに変更して営業しています。
いずれのレイアウトも、店舗構造の分類としては、「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型」店舗です。

現在の店は、開店当初の商品空間の位置を、通路側に押し出し、接触部分の「商品空間」を強化しています。また、店員空間の位置も変更しています。
しかし、イベントスペースにおける臨時店舗のためか、すぐそばにあるプロパーショップ「ぐりこ・やKitchen」の構造ほどは確立されていないと観察できます。

●グリコのアイスショップの商品空間

この店の「商品空間」は、改札口側の冷凍ケースと自動販売機が主体で、通路側にワゴンの「商品空間」があります。いずれもセルフ販売となっているために、自由に冷やかせる「商品空間」ですが、冷凍ケースをのぞき込んではじめてわかる商品特性のために、どうしても通行客への訴求が弱くなっています。


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(冷凍ケース)

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(自動販売機)

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(ワゴンに陳列された「商品空間」)

 

●グリコのアイスショップの店員空間

この店の「店員空間」は、レジカウンターとなっており、精算や包装をする店員のアクションは、典型的な「客を引きつける店員のアクション」となります。
しかし、せっかくの「客を引きつける店員のアクション」が自動販売機と柱に隠れて、改札口側の通路からは見えない状態になっています。


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(レジカウンターの接客中の店員のアクション)

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(客を引きつける「接客中の店員のアクション」が、改札口側の通行客からは見えなくなっています

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●グリコのアイスショップの客空間
このは、店内に回遊通路がつくられていますが、客にとって最も魅力的な空間は、改札側の通路上にできる「客空間」です。
この「客空間」に「サクラパワー」が生じると、通行客を強力に引きつけていますが、その割には購入する客が少ないのが特徴となっています。すぐそばのプロパーショップ「ぐりこ・やKitchen」の商品空間の方があまりにも魅力的なことが要因だと考えられます。

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(サクラパワーが生じると店がぐっと魅力的になります)

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(もっと暑い季節を迎えての盛り上がりが勝負となります)


●グリコのアイスショップが「客を引きつけるとき」「客を遠ざけるとき」

1.この店は、セルフ販売方式を採用した「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」ですが、「商品空間」「客空間」「店員空間」の三空間のレイアウトが複雑になっているために、客にとって、わかりにくい店の構造になっています。

2.セルフ販売のこの店の店員のアクションは、接客中のアクションと作業中のアクションとなり、いずれも「客を引きつける店員のアクション」です。
しかし、店員空間(レジ)が、柱に隠れているために(改札口側の通路から)
、客を引きつける「接客中の店員のアクション」が見えない構造になっています。

3.冷凍ケースはセルフ販売のために、冷やかしやすい「商品空間」のはずですが、冷凍ケースをのぞき込んではじめて見える構造のために、通行客を強く引きつける「商品空間」とはなっていません。

4.大勢の通行客が行き交う通路に、「サクラパワー」が生じたときには、次々と通行客を引きつけています。


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■どんなに通行量の多い立地に出店しても、店舗構造によってはなかなか大勢の客を引きつけられないことがあります。
多くの店の責任者は店舗構造と集客に深い関係があることを感じているために、レイアウトや商品陳列の仕方を工夫し、売れる店づくりを模索しています。

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