大きく手を振る空港の整備士さん、ありがとう!
■今回は、カテゴリー「お客様が感動する接客サービス」シリーズの6です。
私が空港を飛び立つ飛行機に向かって、手を振る整備士さんを発見したのは、二十数年前のことです。
機内に座ってしばらく待っていよいよ離陸と言うときに、窓から外の様子をじっくり眺める乗客はごくまれです。
私も何となくは眺めるものの、離陸してゆく飛行機に向かって、整列しながら大きく手を振る整備士さん達の姿を見かけたときは大変驚き「感動」しました。
それ以来、周囲の乗客に気付かれないようにそっと手を振り返すのが、飛行機に乗る私の一番の楽しみです。
●今では「グッバイウェーブ」として有名。
かつてはANAの一人の整備士の自主的な行為でしたが、それが少しずつ広まって、今では「グッバイウェーブ」として、ほとんどの国内航空会社(海外でも一部)の整備士さんが行っています。
一番機のグッバイウェーブからは「今日も一日頑張って、行ってらっしゃい!」という大きな勇気をもらいます。
そして夕日に映える空港でのグッバイウェーブからは、「今日も一日ご苦労様、どうぞご無事でお帰り下さい!」という大きな慰めを受け取ります。
きっと整備士さんたちは、「お客様、どうぞご無事で!」という気持ちとともに、「きちんと整備を済ませた飛行機よ、安全に飛べよ!」という気持ちを込めて手を振ってくれているに違いありません。
そう思わせてくれるグッバイウェーブは、世界に誇れるクールジャパンの一つです。
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■感動を生み出す整備士達の「アクション解説」
飛行機の整備士が忙しく作業をする行為は、乗客から見ればすべて劣位アクションです。
しかもその整備士たちが、ほとんどの乗客から手を振り返されることもないのに、飛行機を見送って、大きく手を振る行為を続けているところは非常に劣位なアクションだと解釈され、それに気付いた乗客の胸を強く打つのです。
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