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2013年5月22日 (水)

スカイツリー周辺の商店街が衰退を余儀なくされる背景

2012年5月22日に、東京都墨田区に開業した世界一の高さ(634m)を誇る電波塔「東京スカイツリー」が一周年を迎えました。
展望台への入場者638万人、商業施設を含めた東京スカイツリータウンの来場者は5080万人と年間目標を大幅に上回りました。(日本経済新聞・夕刊記事より)

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そして、そのスカイツリーの足もとにある大商業施設「東京ソラマチ」(開業当時312店舗)は、連日大勢の客で賑わっています。

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しかし一方、スカイツリーの近 くに位置する押上駅周辺の商店街(おしなり商店会振興組合、押上通り商店会、押上ガーデン通り商栄会、業四市場商栄会)は、ほとんど「スカイツリー効果」は生じず、開業とともに客は東京ソラマチに流れ、周辺商店街への来店客数は減少していると言われています。

往年の地元商店街の賑わいを取り戻すことを目標に、大型商業施設を誘致したにもかかわらず、商店街が衰退を余儀なくされている本当の要因が見逃されています。

日本全国の商店街が衰退した要因は、

(1)周辺の再開発などによって、通行量が大きく減少したこと
(2)車社会の商圏に競合する商業集積が登場して客が奪われたこと
(3)客を遠ざける店員のアクションを引き起こしやすい店舗構造であったこと
以上の要因によって、日本全国の商店街が衰退を余儀なくされてきました。

スカイツリー周辺の商店街が衰退している要因は

スカイツリー周辺の商店街も、残念ながら以上の3項目の課題に対する対策を行ってこなかったことが、現在の衰退をもたらしています。
アーケードのリニューアルやスカイツリー商業施設とのタイアップキャンペーンなどが、次々と検討実施されていると報じられていますが、以上の3項目の課題を解決しないまま、大勢の客を商店街に呼び戻した事例は未だかつてありません。


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通行客の少ない商店街が客に提供できない決定的なこと

 (1)客が求める「戸板1枚の店」のコミュニケーションを提供できないこと
(2)客が求める「匿名性」を提供できないこと
 

今後、これらの商店街はどのような集客対策によって大勢の客を商店街に呼び戻すことができるのでしょうか?
あるいは、より一層の衰退を余儀なくされてゆくのでしょうか?
これからも観察してゆきたいと思います。

 

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