« OSUYA GINZA・オスヤギンザ(渋谷ヒカリエ・シンクス) | トップページ | ファーイーストバザール(渋谷ヒカリエ・シンクス) »

2013年4月27日 (土)

濱田家(渋谷ヒカリエ・シンクス)

Photo_9

渋谷ヒカリエ・シンクスにある「濱田家」の、「三空間店舗構造」と「店員と客のアクション」について、「人の動き」という観点から分析したいと思います。

「濱田家」は、三軒茶屋に本店を構える和風テイストのパン屋さん。具材にひじきやそぼろなど和の惣菜を使ったパンが多く、オリジナリティのあるパン専門店として大変人気です。

(1)「濱田家」の平面図

①緑が商品空間
②空色が店員空間
③客空間は通路上
④赤が店員
⑤青が客

Photo_2


  (2)「濱田家」の店舗構造

この店は、「店員空間が広い接触型店」です。
このタイプの店は、対面販売を行うための構造をした店で、「客空間」はありません。
客が買い物をするときに通路に自らが「客空間」を作ります。
この店の構造的な特徴は、ショーケースの高さが高いことです。
約135センチメートルの高さのショーケースの上に、なおかつ商品を陳列しているために、店員空間の中にいる店員の姿がほとんど見えなくなっています。
Zu2_hirois

(3)「濱田家」の店員空間と店員のアクション


「店員空間が広い接触型店」の構造をした店は、普通は対面販売を行います。
しかしこの店の場合は、通路にベルトパーテーションを設置して、対面販売とセルフ販売を折衷させた接客方法を行っています。
客が少ないときは、どの場所でもすぐに店員が客からの注文を受けますが、何人かの客が並んだ場合は、レジカウンターて注文を受けます。注文を受けて、包装や精算に追われる店員のアクションは、典型的な「客を引きつける店員のアクション」です。

また、この店の「商品空間」の高さが150センチ以上(ショーケースは約135センチ)もあることから、店員の姿が通路からはほとんど見えなくなっています。そのために、店員がじっと立って客待ち姿勢をしたり、早すぎる接客をしたりする、「客を遠ざける店員のアクション」は全く生じません。

Photo
(行列をして並んだ客に、レジカウンターで対応している店員のアクション)

Toita5

Photo_2
(頭だけしか見えない店員空間の中での店員の姿は、客にとって全く気になりません)



(4)「濱田家
」の商品空間

店員の姿が見えない、150センチ以上の高さの商品空間は、常になわばりが解除された状態になっています。また豊富な商品の種類が「冷やかし安全信号」となって、大変冷やかしやすい「商品空間」となっています。
Photo_3
(店員の姿がが見えないショーケースと、豊富な商品の種類が、冷やかし安い「商品空間」をつくっています)

(5)「濱田家」の客空間と客のアクション

注文の順番を待つ客の行列が、強力な「サクラパワー」となって、この店の前の通路に大変な活気を生み出しています。
この店のすぐそばには、規模の大きい「店員空間がある、引き込み・回遊型店」と「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」のパンの専門店がありますが、この店の行列が作る「サクラパワー」も負けずに、次々と多くの客を引きつけています。

Photo_4
(順番を待つ客の行列が、通行客を引きつけています)

Photo_5
(商品を選ぶ客の姿も、「サクラパワー」となって通行客を引きつけています)


Photo_8

人気ブログランキングへ



この店が客を引きつけるとき、客を遠ざけるとき

(1)この店には、店員がじっと立って客を待ったり、早すぎる接客を開始したりして起きる、「客を遠ざける店員のアクション」は全く生じていません。
接触型店であるにもかかわらず、客から注文を受けてから接客を開始する接客方法を採用しているからです。

(2)注文の順番を待って大勢の客が作る行列は、強力な「サクラパワー」となって、他の客を引きつけます。

(3)店員の姿がほとんど見えない構造の「商品空間」は、いつでも気軽に冷やかせる「商品空間」となって、客を引きつけています。

|

« OSUYA GINZA・オスヤギンザ(渋谷ヒカリエ・シンクス) | トップページ | ファーイーストバザール(渋谷ヒカリエ・シンクス) »

◆渋谷ヒカリエ・シンクス」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 濱田家(渋谷ヒカリエ・シンクス):

« OSUYA GINZA・オスヤギンザ(渋谷ヒカリエ・シンクス) | トップページ | ファーイーストバザール(渋谷ヒカリエ・シンクス) »