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2013年4月15日 (月)

たねや(東横のれん街)

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渋谷マークシティ地下一階に移転した東横のれん街には、三店の大型和菓子店舗が軒を並べて出店しています。

その内の一つである「たねや」は、手づくり最中「ふくみ天平」に代表される「進物」に加えて、近江から直送される旬の朝生菓子も大好評です。
日本の季節感や歳時に合わせた人気商品を、白い石を基調とした明るいデザインの店舗で好評販売中です。

それではこの店の、商品空間と店員空間と客空間の三空間から構成された「店舗構造」と「店員と客のアクション」を観察してみましょう。

(1)「たねや」の平面図

①緑が商品空間
②空色が店員空間
③客空間は前面の通路
④赤が店員
⑤青が客


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(2)「たねや」の店舗構造

この店は、「店員空間が広い接触型店」です。
「店員空間が広い接触型店」は「店員空間が狭い接触型店」に比べてはるかに有利な構造です。
なぜならば、店員空間が広いことによって、様々な店員の作業中のアクション(なわばり解除)が生じやすく、店員がじっと立って客を待つ等のアクション(なわばり主張)が生じにくくなるからです。
特にこの店の店員空間は、東横のれん街の中では、群を抜いて広い設計となっています。

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(3)「たねや」の店員空間と店員のアクション

東横のれん街の店の中で、一番広い「店員空間」をもっているのがこの店の特徴です。
そして、広い「店員空間」の中には常時数名の店員が「接客中のアクション」と「作業中のアクション」を繰り返しています。
いずれも典型的な「客を引きつけるアクション」となって、店全体を「なわばり解除」して、大勢の客を引きつけています。

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(4)「たねや」の商品空間

通行客にとってこの店の「商品空間」は、非常に近づきやすく眺めやすくなっています。
通行客にとって、眺めやすい陳列ケースの設計や、季節感を伴ったディスプレイツールもその要因の一つですが、一番の要因は、「商品空間」に対する店員の「なわばり主張」がコントロールされていることによって、冷やかしやすい「商品空間」となっていることなのです。

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(5)「たねや」の客空間

この店は、「店員空間が広い接触型店」の構造ですから、「客空間」はありません。
客が買い物をする際に、客自らが通路に「客空間」を作ります。

接客中や作業中の店員のアクションによって、広い店員空間は、なわばりが解除されています。
そのために、「商品空間」のなわばりも解除され、通行客は気軽に「商品空間」を冷やかすことができるのです。

そして、気軽に冷やかす通行客の姿は、強力な「サクラパワー」となって、より一層なわばりが解除された「客空間」を生み出しているのです。

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この店が繁盛する背景
(1)左右に広い「商品空間」全体の「なわばり」が解除されていること。
(2)広い「店員空間」が、客を引きつける店員のアクションを常時生み出していること。

(3)サクラパワーが生じやすい「客空間」であること。
(4)二本の通路がぶつかる好立地に位置したこの店は、「戸板一枚の店」の性質を強くもっていること


*以上のことから、この店が今後も多くの客を引きつけることが予測できます。

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