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2013年4月20日 (土)

フェーブ(渋谷ヒカリエ・シンクス)

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渋谷ヒカリエ・シンクスにある「フェーブ」の、「三空間店舗構造」と「店員と客のアクション」について「人の動き」という観点から分析したいと思います。

「フェーブ」(フランス語の意味はソラマメ)はパティシェ辻口博啓氏の店で、豆とスイーツを掛け合わせた新感覚の豆スイーツを販売している店です。シンクスに出店している三大パティシェの店ということもあって、多くの人気を獲得しています。

(1)「フェーブ」の平面図

①緑が商品空間
②空色が店員空間
③客空間は前面の通路
④赤が店員
⑤青が客

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(2)「フェーブ」の店舗構造

この店は、「店員空間が狭い接触型店」です。
L型の商品空間は、左側がセルフ販売の商品空間で、右側は対面販売の商品空間となっています。
セルフ販売の商品空間にはカゴが用意されており、客が自由に商品を選択して買えるシステムになっています。

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(3)「フェーブ」の店員空間と店員のアクション

「店員空間が狭い接触型店」の場合は、店員がじっと立って客待ち姿勢をしたり、早すぎる接客を開始したりして、「客を遠ざける店員のアクション」が生じやすくなりがちです。
しかし、この店の場合は、商品空間の半分がセルフ販売コーナーになっているために、客を遠ざける店員のアクションがコントロールされています。
セルフ販売コーナーに客がつくと、店員が通路に出てきて接客をしますが、この店員のアクションは、接客中の店員のアクションとなって、より一層通行客を引きつける効果になる場合と、なわばり主張のアクションとなって客を遠ざける場合があります。

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(4)「フェーブ」の商品空間

この店の「商品空間」はセルフ販売の「商品空間」と対面販売の「商品空間」で構成されています。たくさんの種類の商品と買い物かごは、「冷やかし安全信号」となって、「商品空間」のなわばりを解除しています。

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(セルフ販売コーナーの商品空間)

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(対面販売コーナーの商品空間)

(5)「フェーブ」の客空間

この店は「店員空間が狭い接触型店」の構造ですから、「客空間」はありません。客自らが通路に「客空間」をつくって買い物をする構造の店なのです。
しかし、この店の半分は、セルフ販売の商品空間となっているために、客は買うか買わないかに関係なく通路に立ち止まって気軽に商品を眺めます。商品を眺めて立ち止まる客のアクションは、他の客を引きつける「サクラパワー」となって、次々と通行客を引きつける状況が起こります。このような状況が起きた場合のこの店の前の通路は、この店の客空間となっているのです。


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この店が客を引きつけるとき、客を遠ざけるとき


(1)セルフ販売コーナーの「商品空間」に、一人でも客がつくと、「サクラパワー」が生じて、通行客を引きつけます。
(2)購入が決定した客に対して接客を行う、店員空間の中での店員のアクションは客を引きつけます。

(3)客空間(通路)に出て接客を行う店員のアクションは、客が多いときには、接客中のアクションとなってより一層通行客を引きつけます。
(4)しかし、客がまだ誰もいないときや、一人だけの客に対して早すぎる接客を掛けた場合は、「客を遠ざけるアクション」となってしまいます。
(5)館内の回遊客が多い時間帯にはセルフ販売コーナーの商品空間に冷やかし客が近づきやすくなり、「サクラパワー」が生じて、一層客が近づきやすくなります。

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