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2013年4月24日 (水)

ラ・ブランジュリキィニョン(渋谷ヒカリエ・シンクス)

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(右側の精算カウンター付近)

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(左側からの全体の様子)

渋谷ヒカリエ・シンクスにある「ラ・ブランジュリキィニョン」の、「三空間店舗構造」と「店員と客のアクション」について、「人の動き」という観点から分析したいと思います。

「ラ・ブランジュリキィニョン」は、東京・国分寺周辺に店舗をかまえる、パンやスコーンが人気のパン屋です。

(1)「ラ・ブランジュリキィニョン」の平面図

①緑が商品空間
②空色が店員空間
③ピンクが客空間
④赤が店員
⑤青が客

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(2)「ラ・ブランジュリキィニョン」の店舗構造

この店は、「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」です。このタイプの店は、「商品空間」を接触部分、引き込み部分、回遊部分全てに設置して、明確な「店員空間」を設けた構造をしています。
具体的には、パンやスコーンをセルフ販売する店で、セルフ用のトングとトレイが左側に用意されており、客が自由に商品を選択して右側のレジカウンターで精算するシステムになっています。

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(3)「ラ・ブランジュリキィニョン」の店員空間と店員のアクション

「店員空間がある、接触・引き込見・回遊型店」の構造で、セルフ販売を行う店の店員のアクションは決まっています。
精算カウンターに来た客に対して精算と包装作業を行うアクションが中心です。
また、このシステムの店には、商品の補充や整理やチェックを行うために、客空間に入って行う、作業中の店員のアクションがあります。
いずれも客を引きつける典型的な店員のアクションとなります。
それに加えてこの店では、接触部分の商品空間のそばに立って、試食をすすめる店員のアクションも存在しています。
この試食をすすめる店員のアクションは、「客を引きつける店員のアクション」となって、通行客を引きつけるパワーを生み出しますが、じっと立ってしまったり、タイミングの悪い試食のすすめ方を行った場合は、逆に「なわばり主張」のアクションとなり、「客を遠ざける店員のアクション」になることもあります。

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(店の右側にある精算カウンターでの店員のアクション)


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(接触部分の商品空間の横に立って、試食をすすめる店員のアクション)



(4)「ラ・ブランジュリキィニョン
」の商品空間

一般的にセルフ販売の店の「商品空間」は、客にとってなわばりが解除された「商品空間」です。この店の場合は、豊富な商品の種類が「冷やかし安全信号」となって、一層なわばりを解除して冷やかしやすい「商品空間」となっています。

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(壁面に沿った商品空間には、「冷やかし安全信号」となる
ツールがたくさん陳列されています)

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(壁面に沿った商品空間②)

(5)「ラ・ブランジュリキィニョン」の客空間と客のアクション

この店の「客空間」は、通行客からよく見える構造になっていますので、客空間に「サクラパワー」が生じたときは、その様子がよくわかる分だけ強力なサクラパワーとなって通行客がより入りやすい「客空間」となります。

また、精算を待つ客の行列は通行客が最も好きな店での光景です。買う気のなかった客までがつい買ってみたくなるのもこのときです。

反対に、まだ誰も「客空間」に入っていない様子も通行客からよくわかるために、客が一人もいないときには店員の「なわばり主張」が生じて、少し入りにくい「客空間」となります。

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(行列をして精算を待つ客のアクションは、通行客を引きつけます)

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(トングとトレイを持って商品を選ぶ客のアクションは、
サクラパワーとなって通行客を引きつけます)

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この店が客を引きつけるとき、客を遠ざけるとき

(1)通行客がこの店に非常に入りやすいと感じるときは、「客空間」に「サクラパワー」が生じているときと、精算の順番を待つ客の行列が生じているときです。

(2)また、接触部分の「商品空間」のそばで、試食をすすめる店員に数名の客がついているときもまた「サクラパワー」が生じて、他の通行客を引きつけます。

(3)「客空間」に客の姿が見えず、精算カウンターに並ぶ客の姿も見えないときは、この店が客を引きつけるパワーが最も低下しているときです。

(4)また、接触部位分の「商品空間」のそばで、試食をすすめる店員が、ただじっと立っていたり、積極的に声を掛け過ぎたりしているときは、「客を遠ざける店員のアクション」となります。

(5)この店のすぐ隣にやはり人気のパンの専門店が多くの行列客で賑わっています。
その店の構造は「店員空間がある、引き込み・回遊型店」でこの店の構造は、「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」です。
店舗構造によって生じる店員と客のアクションが、いかに売り上げに関係しているかについて観察してください。

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