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2013年4月26日 (金)

OSUYA GINZA・オスヤギンザ(渋谷ヒカリエ・シンクス)

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渋谷ヒカリエ・シンクスにある「OSUYA GINZA・オスヤギンザ」の、「三空間店舗構造」と「店員と客のアクション」について「人の動き」という観点から分析したいと思います。

「OSUYA GINZA・オスヤギンザ」は、明治9年創業の内堀醸造が運営するお酢の専門店。世界でただ一人の酢ムリエ・内堀光博氏がプロデュースしたお店で、飲む酢やピクルスなどのスタイリッシュなお酢ライフを提案しています。

(1)「OSUYA GINZA・オスヤギンザ」の平面図

①緑が商品空間
②空色が店員空間
③客空間は前面の通路と、ピンクのイートインコーナー
④赤が店員
⑤青が客

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(2)「OSUYA GINZA・オスヤギンザ」の店舗構造

この店は、「店員空間が広い接触型店」です。このタイプの店は「客空間」がない店の構造です。「客空間」は買い物をしたり冷やかしたりする際に、通路上に客自らが作ります。
接触型店は、本来は対面販売をするために設計される店の構造ですが、この店は、セルフ販売方式を採用しています。
そのために「商品空間」の右端にセルフ用のカゴを用意して、客が自由に商品を選択して購入できるようになっています。
また、右側に小さなイートインコーナーを設けてあり、かなり複雑な構造になっています。

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(3)「OSUYA GINZA・オスヤギンザ」の店員空間と店員のアクション

この店は、セルフ販売方式の商品空間を作っていますが、実際には、店員空間にいる店員も、客の通路に出ている店員も、積極的に試飲をすすめる接客方法を行っています。
試飲をすすめる店員のアクションは、「接客中の店員のアクション」となって、店全体のなわばりを解除する働きになっています。
また通路上で試飲をする客の姿は、「サクラパワー」となって、通行客を引きつけています。
しかし、客を待って通路でじっと立つ店員のアクションは、「客を遠ざける店員のアクション」にもなっています。

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(通路に出て試飲をすすめる店員のアクションと、
試飲をする客のアクション)


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(右下に見えているのが、セルフ用のカゴです)
(通路に出てじっと立つ店員のアクションは、
「客を遠ざける店員のアクション」になってしまいます)

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(4)「
OSUYA GINZA・オスヤギンザ」の商品空間

「店員空間が広い接触型店」の「商品空間」は一般的には冷やかしやすい「商品空間」ですが、店員が他の客に試飲をすすめるアクションを行っているときは、より一層冷やかしやすい「商品空間」になります。
また、セルフ販売を目的にした商品陳列となっているために、見やすく、冷やかしやすい「商品空間」になっています。しかし、店員が試飲をすすめるために通路に出てじっと立ったり、早すぎる接客アプローチを行うと、冷やかしにくい「商品空間」となってしまいます。

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(セルフ販売用の商品陳列となっています①)

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(セルフ販売用の商品陳列となっています②)

(5)「OSUYA GINZA・オスヤギンザ」の客空間

この店は、「店員空間が広い接触型店」の構造ですから、「客空間」はありません。客自らが通路に「客空間」をつくって買い物をする構造の店です。
従って、買い物中の客や試飲をする客の姿が生じた場合は、直ぐにこの店の「サクラパワー」となって、通行客を引きつけます。
また、店員が通路に出て試飲をすすめて、何人かの客が立ち止まっているときにも、この店の「客空間」のなわばりは解除され、他の客を引きつけます。
しかし、まだ誰も試飲などをする客がいないときは、店員の「なわばり主張」が強くなった「客空間」になってしまいます。

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(商品を検討する客のアクションは、サクラパワーとなって他の客を引きつけます)

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(店員の説明を聞く客のアクションも、サクラパワーとなって、客を引きつけたり、「商品空間」のなわばりを解除したりします)

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(イートインコーナーでは、商品を使用した飲み物や食べ物が楽しめます)


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この店が客を引きつけるとき、客を遠ざけるとき

(1)試飲をしたり、説明を聞いたりする客の姿が通路上に生じると、客が客を引きつける「サクラパワー」が生じて、多くの客が引きつけられています。

(2)試飲(試食)販売の長所は、店員のアクションが、「客を引きつける店員のアクション」になりやすいことです。
しかし、店員がじっと立って客待ち姿勢をとったり、積極すぎる接客を開始した場合は、「客を遠ざける店員のアクション」となってしまう短所も同時に持ち合わせています。
この店の場合も、客を引きつける店員のアクションが生じたり、客を遠ざける店員のアクションが生じたりしています。

(3)客は、試飲(試食)をしなければ商品の良さがわからない、また試飲(試食)をすると商品の良さを理解して購入につながる確率が高い等の理由で、試飲販売を行っていると想定できますが、この方法は、店員のアクションと客のアクションが売り上げを左右する大きな要因になります。

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