商店街を衰退させた店舗構造(その2)
商店街が衰退した要因は、
(1)周辺の再開発などによって、通行量が大きく減少したこと
(2)商圏内に、強力な商業集積が登場して、客が奪われたこと
(3)客を遠ざける店員のアクションを引き起こしやすい、店舗構造と接客方法だったこと
が考えられます。
このイラストの店は、「店員空間がない、引き込み・回遊型店」です。
しかも住居一体型の店舗で、客が来ると店の奥から店主が出てきて接客します。
食品全般の店等、商店街には典型的な店の構造です。
このタイプの店の接客方法は、客が来るやいなや直ぐに接客が開始される「常連接客」のために、客は自由に冷やかしたり、買わずに帰ることができませんでした。
商店街の店のほとんどは、
①「店員空間が狭い引き込み型店」、②「店員空間がない、引き込み・回遊型店」、③「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」の構造で構成されていました。
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