17.ハローキティショップ(東京キャラクターストリート)
東京駅一番街の地下一階の東京キャラクターストリートの中にある「ハローキティショップ」は、サンリオの人気キャラクターである「ハローキティ」グッズをキデイランドがプロデュースするショップです。
約7坪の店内は、ピンクを基調にハローキティの部屋をイメージ。キュートな「ハローキティ」のグッズを詰め込んだショップです。人気商品や話題商品を豊富に取り揃えています。
それではこの店の、商品空間と店員空間と客空間の三空間からできている店舗構造と、店員(販売員)と客のアクションの関係を分析してみましょう。
(1)ハローキティショップの三空間平面図
①緑は商品空間
②空色は客空間
③赤の店員がいるところが店員空間(レジカウンター)
④青は精算したり商品を見たりする客
(2)ハローキティショップの三空間店舗構造
この店は、他店に比べて約半分の小さい店です。
(3)ハローキティショップの商品空間
この店の商品空間は、ハローキティのグッズが溢れていて、商品そのものから大変強い「冷やかし安全信号」が発信されているために、商品空間全体が「なわばり解除」されています。
●商品そのものが「冷やかし安全信号」です。
(4)ハローキティショップの店員のアクション
セルフサービス方式の店でも、店全体が狭い場合は、客が一人もいない状況では、店員(販売員)が店員空間の中でじっと立って待機すると、「客を遠ざけるアクション」となります。しかし、店員(販売員)が接客か何らかの作業をすれば「客を引きつけるアクション」となり、入りやすい店になります。
●レジカウンターの中からでも、早すぎる「いらっしゃいませ!」は客を遠ざけるアクションとなります。
●接客中の店員のアクションは客を引き付けるアクション。レジを待つ客の姿は「サクラパワー」を生み出します。
(5)ハローキティショップの客のアクション
店の規模が小さいために客空間は非常に狭くなっていますが、その分何人かの客が入ると、強い「サクラパワー現象」が生じやすくなります。その時は、その様子が通行客から良く見えるために、大変入りやすい店となります。
●店内や店頭の客の姿が「サクラパワー」となって狭い店を入りやすくします。
●精算中や回遊中の客のアクションは、店全体の「なわばり解除」をして入りやすい店となります。
①他の店に比べて、約半分の規模しかないハンデが、逆に「サクラパワー現象」を利用して、客を引きつけていること
②人気のキャラクター商品そのものから、「冷やかし安全信号」が出ているために、商品空間全体が「なわばり解除」されていること
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*以上のことから、今後もハローキティファンを中心にして、子供から大人までの幅の広い客を引きつけることが予測できます。
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