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2013年1月 4日 (金)

4.不注意指示の動き

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■不注意指示の動き

「不注意指示の動き」とは、自分の身体の正面をはずして、見ていない方向を指し示す動きです。はじめに説明した「一点注意の動き」が拳銃で相手をねらうような動きであるのに対して、「不注意指示の動き」は的を全然見ないで拳銃を打つような動きになります。

「不注意指示の動き」は相手の注意を肝心のものからそらすためには大変有効な動きです。このアクションをうまく使うと、無責任だが、おもしろくてにくめないキャラクターを演出することができます。

芸能人で典型的な例はビートたけしです。
彼は才能にあふれたコメディアンであり、また映画監督ですが、ときどきとんでもないことを言い出しては周囲を振り回します。調子に乗って、とんでもないこと言っているときには「不注意指示の動き」をひんぱんに使っていることが観察できるでしょう。

話が脈絡なく飛び、何をしでかすかわからないという危険さや意外性がビートたけしの大きな魅力ですが、このタイプは仕切りが不得意なので、一人では司会進行はできません。たけしの番組には必ず進行役のアナウンサーがつきますが、これは同じお笑い界の大御所でも、「一点注意の動き」が得意なタモリが一人で司会進行していくのとは対照的です。

「不注意指示の動き」は、相手とけんかになったときに、論理をすり替えたり論点を変えたりするのに利用できます。これをやり続けると、相手が次第にばかばかしくなって、戦意を喪失しやすくなるのです。

また、この動きをしていると、論理にしばられずに、話題をどんどん展開させやすくなります。発想が豊かになり、常識では思いつかない飛躍的なアイデアを得られることもあります。

普段、神経質でまじめな人(一点注意の動きが得意なタイプ)や、いつまでもくよくよと悩みがちな人(注意不明の動きが得意なタイプ)は、あえてこの「不注意指示の動き」を試してみると、発想そのものが大きく変わることを体験できるかもしれません。

また、この動きをうまく使うと、適度の無責任さと発想のおもしろさで、飲み会や宴会の人気者になることができます。普段の人間関係の中でも、このような動きをすると、座持ちを良くすることができます。
「えーとー、あれ、あれ、なんでしたっけ?」
などと言いながら、関係のない方向を指し示す動きを繰り返し、相手の注意をそらして時間をかせぎ、その間に次の話題を考えることができるのです。

新しい話題はそれまでの話と何の脈絡もなくてもかまいません。相手はあなたの派手でおもしろいアクションに目がくらんでしまい、論理的に考えるとおかしな話でも、なんとなく聞き流してしまうことでしょう。

ただし、この方法はあくまでも世間話や飲み会の席で有効なのであって、真剣な会議の席でこれをやると、信頼感を失うことがあるので注意が必要です。
進展のない会議に変化をつけようとか、沈んだ空気を一転しようとかいう特別の意図がない限り、あまりトライしない方がいいでしょう。

この動きが得意な人は、相手を自分の思い通りに動かせたと思っても、それは決して論理の正しさで相手を説得したわけではないので、ビジネス上の評価は低いということを理解しておく必要があります。

さらに、「不注意指示の動き」には指示(相手に指図をする動き)の要素が入っているので、使い方によっては、いいかげんな上に偉そうに見えるという欠点を持っています。
例えばお客様を案内するときに、「あちらにどうぞ」などと言いながらこのアクションを使ってしまうと、横柄で乱暴に感じられるので、不用意な使い方をしないように注意することが必要です。

■役に立つとき
  1.相手の気をそらす
  2.話題を変える
  3.おもしろいことを言う
  4.常識を破って発想を変える
  5.宴会などで座持ちを良くする

■注意が必要なとき
  1.説明・案内
  2.厳粛な場
  3.集中する


■13種類の人の動き もくじ

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