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2013年1月 9日 (水)

7.協調の動き

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「協調の動き」とは、下から上に力を抜いてやさしく伸び上がる動きです。
ゆっくり大きくうなずこうとすると、自然に首を上にゆっくり持ち上げる動きになりますが、これが典型的な協調アクションです。見た目にも、大変穏やかで、好意的な印象を与えるアクションになります。
動画は「協調の動き」を使ったうなずきの例です。

このようなうなずきをすると、相手の話を同情や共感を持って受け止めているということを感じさせます。この動きは「劣位アクション」で、話を無批判で受け入れるという優しさが表現されるので、安心感を与え、相手の心を開くという効果があります。

そこで、接客や営業のプロとしてお客様の話を聞くときには、年齢に関係なく「協調の動き」を心がけることが大切です。特にお客様から苦情が出た場合には、まずは相手の話をよく聞くことが必要です。このときに、あいづちの仕方が悪いと、ちゃんと話を聞いてくれないと思われ、ますます印象が悪くなってしまいます。

相手が困っている場合には「協調の動き」を使って共感を持って話を聞き、具体的な問題解決の場面になったら、前述の「攻撃の動き」を加えて、責任感ややる気を表現するといいでしょう。

一般に、上に向かってゆっくり動く「協調の動き」を取り入れることは、相手に合わせて協調的に振る舞っているという印象を与えます。
例えば、お辞儀で頭をあげるときに、ゆっくりあげると非常にていねいに感じられます。勢いよく頭をあげる「独断の動き」(後述)をすると、未熟さや生意気さを感じさせてしまいますが、ゆっくりあげると、大人らしい落ち着きや洗練されたイメージを感じさせることができます。店員(販売員)や営業マンとしてきちんとしたお辞儀をする場合には、協調アクションを取り入れることが大切になります。

また、イスから立ち上がるときに、勢いよく立ち上がると、相手に対して失礼な感じを与えることがあります。商談が終わって立ち上がるときなどには、相手が立つタイミングに合わせてゆっくりと立ち上がることが必要です。
なんでもないことのようですが、そうしたちょっとしたアクションが、無意識のうちに、両者の人間関係がうまくいっているというメッセージになっているのです。

さらに、人にものを勧める場合には、「どうぞ、どうぞ」などと言いながら、手のひらを上に向けて、下から上に向かってゆっくり動かす動きをすることが多いのですが、これも「協調の動き」です。
このときに、手を上下に勢いよく動かすと、相手を追い払っているように見えたり、強制しているように見えたりしてしまいます。
無愛想でぶっきらぼうな感じがする人は「協調の動き」がうまくできていない場合が多いので注意が必要です。

このように優しく感じがいい「協調の動き」にも問題点はあります。
「協調の動き」が得意な人は、一般に腰が低くて穏やかな人だと感じられやすいのですが、その分、この動きを使って自分の意見を強く主張することはむずかしくなります。

つまり、「協調の動き」が得意で、対人関係でついついそればかりを行いやすい人は、本当は反対していても、なかなかそのことを相手に伝えることができなくなってしまうのです。相手は、あなたの動きから「賛成している」という情報を受け取っているので、まさかあなたが反対意見を持っているなどとは想像できないため、支持されているということを前提に話を進めてしまいます。

「協調の動き」が得意は人は、内心は不満でも、それを言い出す機会をつかむことができないまま、事態が進行してしまうということが起こりやすいのです。
店員(販売員)や営業マンはお客様の言うことを十分に聞くことが必要ですが、やはり必要に応じて説明するべきことは説明しなければなりません。

そのためには、「協調の動き」をある程度コントロールして、「攻撃の動き」や、ときには次に説明する「独断の動き」などを入れることによって、話の流れを変えることも必要になってくるでしょう。

■役に立つとき
  1.賛成を示す
  2.共感を示す
  3.優しさを示す

■注意が必要なとき
  1.反対を伝える
  2.拒絶



■13種類の人の動き もくじ

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