「たとえ石ころでも値段をつけると売れていく」
1953年(昭和28年)に、日本で初めて「セルフサービス方式」の店・「紀ノ国屋」が開業し、それ以来、日本の店に、プライスカードやプライスPOPがたくさん登場してきました。
セルフサービス方式の店は、買うか買わないかが決まっていない客でも自由に出入りでき、店員(販売員)の接客を受けずに自由に商品が選べることが大きな特徴ですが、たくさんのプライスカードやプライスPOPによって、客の潜在的な「散財したい」というニーズが満たされることも、実は隠された魅力の一つなのです。
店(販売現場)に置かれた、たくさんのプライスカードやプライスPOPは、単に商品の価格を告知するだけにとどまらず、多くの客を引きつける役割を果たしているのです。
だから、例えば店の中に石ころが置いてあっても誰も買おうとしませんが、もしもその石ころにプライスカードが付いていたとしたら、売れていく可能性があるのです。
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