家賃をただにする商店街ほど店が集まらない
商店街の衰退を何とか食い止めようと、商店街の役員も行政も様々なことに取り組んでいます。
歯抜けになった商店街に、新たに出店して来る店に対して、家賃の援助を打ち出している行政は少なくありません。
行政が家賃の何割かを援助することによって、商店街の空き店舗に新規出店を促進し、シャッター商店街に活気を取り戻そうとしています。
もちろんこの試みが功を奏して、この援助を利用して新規出店をして来る店もあります。
しかし、かつて賑わった商店街が衰退していった主な要因は、商店街をとり囲むインフラの変化と、大型店などの新しい商業集積に競合していくのに不可欠な店舗構造と接客方法の改善ができなかったことです。
従って、従来のままの店舗構造と接客方法をそのままにして、新たな店を迎えただけでは、去っていった現代の客を呼び戻すことは困難です。
客が戻って来ない商店街が、いくら家賃を援助したとしても、新規出店者はなかなか集まっては来ないのです。
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