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2012年11月13日 (火)

ソラマチ商店街「接触・引き込み・回遊型店」①

Skytreep2

2012年5月22日に開業した「東京スカイツリー」。開業から約5ヵ月が立ちますが、当初の関係者の予想を上回る集客数が続き、いまやすっかり日本を代表する観光名所となっています。
巨大な電波塔である「スカイツリー」もさることながら、その足もとには312店舗(開業時)の大商業施設「東京ソラマチ」が存在しています。
いったいどんな店が出店しているのか?「東京ソラマチ」に客が引き付けられるのはなぜなのか? その店舗と接客を観察してみましょう。

 

■ソラマチ商店街 その3「接触・引き込み・回遊型店」
※各店の分析に関しては、今後も追跡調査を続け、随時修正し更新していきます。

イーストヤード1階に位置する全長約120mの通路に、食品、雑貨、カフェなどの店35店舗が並んでいます。ここは押上駅からスカイツリー本体に向かう通路の役割を果たしている、大変通行量の多い好立地です。この立地に恵まれた「ソラマチ商店街」にはいったいどんな構造の店が出店し、どんな接客をしているのでしょうか?「ソラマチ商店街」の動向は、これからの繁盛店の傾向を探るための大きなヒントを提供してくれそうです。

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私達は、店を分析するために、「商品空間」「店員空間」「客空間」の三空間のレイアウトの仕方によって4つの構造に分類しています。
1.接触型店 2.引き込み型店 3.引き込み・回遊型店 4.接触・引き込み・回遊型店
店の構造は、扱い商品、販売方法などと深い関係を持ち、店員(販売員)の接客アクションを左右する非常に大切なものです。35店舗の店を4つの構造に分類してみるだけでも、大変興味深い事実が見えてきます。今回は4番目の「接触・引き込み・回遊型店」をご紹介します。

 

4.接触・引き込み・回遊型店

 

■店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店
「接触・引き込み・回遊型店」とは、店頭に「商品空間」を置き、店内に回遊型の「商品空間」と「客空間」を用意している店です。「店員空間がない」タイプの店は、「店員空間」と「客空間」が重なっているために、店員(販売員)は客のそばに立って側面販売を行います。店員(販売員)の客を遠ざけるアクションが生じやすい店です。

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■店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店
「接触・引き込み・回遊型店」とは、店頭に「商品空間」を置き、店内に回遊型の「商品空間」と「客空間」を用意している店です。
「店員空間がある」タイプの店は、店内に明確なレジカウンター(店員空間)がつくられていることが多く、「セルフ販売方式」を行います。店員(販売員)は注文されてから接客を開始するので、客を遠ざけるアクションが生じにくい店です。

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Manga_arushk






●フラワーデコ (フラワーショップ) ㈱白楽花園

 

 店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店
                 ・・・東京スカイツリーソラマチ商店街


この店は、フラワーショップとしては典型的な「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」の構造の店です。奥にレジカウンターがありますが、もともと店員空間として設計されたものではありません。
現在のこの店の店頭には、スカイツリータワーのミニチュアをあしらった土産用の商品がたくさん陳列され、一見、セルフサービス販売のような商品構成になっています。しかし、実際には店員(販売員)が接客をして販売をする方法をとっているために、セルフ販売方式ではありません。
この店は大勢の客でにぎわうソラマチ商店街にありますが、このように店舗構造と接客方法と商品構成に矛盾が生じる場合は、残念ながら冷やかしにくい店になりがちです。
しかし、ひとたび接客中のアクションが生じたり、冷やかし客が立ち止まったりすると、サクラパワー現象が生じ、買いやすい店になることも事実です。

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Flowerdeco

Flowermanga





●あくせ処とぅ~む (アクセサリー/雑貨) あくせ処とぅ~む

 

店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店
                ・・・東京スカイツリーソラマチ商店街

 

この店は、「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」です。店の左サイドにレジカウンターがありますが、店員空間ではありません。この店のように小さい規模の店で、この構造の店を設計すると、あらかじめ、「客を遠ざける店員のアクション」が生じやすくなるということを認識しておく必要があります。
その理由は、店員(販売員)は店内の狭い回遊通路か店頭の通路に立って客を待ち受けることになるからです。店員(販売員)が何らかの作業をすることによって、客を引きつけるアクションになりますが、規模の小さい店では、なわばりを解除しきれないために、その効果は期待できません。
この店が多くの客を引きつけるときは、接客中の店員のアクションがなわばりを解除して、多くの冷やかし客を引きつけ、サクラパワー現象が生じたときです。大勢の通行客が行き交う通路に面したこの店のサクラパワー現象は、強力に次々と客を引きつけて、非常に冷やかしやすい店になるのです。

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※次回も「接触・引き込み・回遊型店」のご紹介を続けます。

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