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2012年11月28日 (水)

ソラマチ商店街「接触・引き込み・回遊型店」④

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2012年5月22日に開業した「東京スカイツリー」。開業から約5ヵ月が立ちますが、当初の関係者の予想を上回る集客数が続き、いまやすっかり日本を代表する観光名所となっています。
巨大な電波塔である「スカイツリー」もさることながら、その足もとには312店舗(開業時)の大商業施設「東京ソラマチ」が存在しています。
いったいどんな店が出店しているのか?「東京ソラマチ」に客が引き付けられるのはなぜなのか? その店舗と接客を観察してみましょう。

■ソラマチ商店街 その4「接触・引き込み・回遊型店」
※各店の分析に関しては、今後も追跡調査を続け、随時修正し更新していきます。
イーストヤード1階に位置する全長約120mの通路に、食品、雑貨、カフェなどの店35店舗が並んでいます。ここは押上駅からスカイツリー本体に向かう通路の役割を果たしている、大変通行量の多い好立地です。この立地に恵まれた「ソラマチ商店街」にはいったいどんな構造の店が出店し、どんな接客をしているのでしょうか?「ソラマチ商店街」の動向は、これからの繁盛店の傾向を探るための大きなヒントを提供してくれそうです。

私達は、店を分析するために、「商品空間」「店員空間」「客空間」の三空間のレイアウトの仕方によって4つの構造に分類しています。
1.接触型店
2.引き込み型店
3.引き込み・回遊型店
4.接触・引き込み・回遊型店
店の構造は、扱い商品、販売方法などと深い関係を持ち、店員(販売員)の接客アクションを左右する非常に大切なものです。35店舗の店を4つの構造に分類してみるだけでも、大変興味深い事実が見えてきます。
今回は「接触・引き込み・回遊型店」をご紹介しています。
「接触・引き込み・回遊型店」に関してはこちらをご覧ください。

●スコッチグレイン (シューズ)  ㈱ヒロカワ製靴
 店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店
          ・・・東京スカイツリーソラマチ商店街

この店は、「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」で側面販売を行う店です。そのために店員(販売員)は、客と共有した回遊通路に立って客を待ち受けることになります。
回遊通路に立つ数名の店員は、全員、靴を磨くなどの何らかの作業を行ってはいますが、客を引きつける作業中のアクションとはなっていません。客が回遊を始めるや否や、早いタイミングでの接客が開始されそうな雰囲気を醸し出しているからです。また、店内には店員(販売員)からの死角のコーナーが無く、店内を回遊する客にとっては、店員(販売員)からの強いなわばり主張を感じやすくなっています。しかし、この店に数人の客が来て、それぞれの店員(販売員)が接客中のアクションに変化した場合は、その様子が通行客に見えやすい分、今度は逆に入りやすい店に変化をすることになります。

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●わけあって日本 (食料品/雑貨)㈱エディションマーケティング
  店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店
           ・・・東京スカイツリーソラマチ商店街

この店は、客の立場からは、二つの店舗が同居したブースだと感じられます。
右側の店は、「店員空間がある、接触、引き込み、回遊型店」で、京都の織物商老舗「永楽や細辻伊兵衛商店」が展開する「RAAK」というブランドのガーゼの手ぬぐいや風呂敷などの雑貨類を、セルフ販売方式で展開しています。
そして左側の店は、「店員空間が広い接触型店」で、ポップコーンのコーナーとスイーツ(プリンだっちゃ)や東北銘菓などを販売するコーナーを併せ持った店となっています。
右側のセルフ販売方式の接客の店と、左側の対面販売方式の接客の店が同居することによって、店全体としては、なわばりが解除された空間となり、サクラパワーが生じやすく、客が気軽に立ち寄れる雰囲気の店となっています。

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◆店全体のイメージ
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●はせがわ酒店 (リカー) ㈱はせがわ酒店
  店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店
           ・・・東京スカイツリーソラマチ商店街

この店は、「店員空間がある、接触・引き込み・回遊型店」で、セルフ販売方式を採用した店です。そのために通行客は買うか買わないかに関係なく、気軽に店内を回遊して商品をながめています。その姿は他の客を引き付けるサクラパワーとなって、店内ににぎわいを生み出しています。
また、店頭には試飲コーナーが設けられており、店員(販売員)が客にどんどん試飲を勧めています。ここで試飲を楽しむ客の様子もまたサクラパワーとなって通行客を引きつけ、店内への回遊を促進しています。

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※次回も「接触・引き込み・回遊型店」をご紹介します。

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