店員に顔を覚えられたと思ったら、客は店を替える
「お客様の顔と名前を覚える」という接客教育は間違っています。
店員(販売員)に顔を覚えられたと感じると、客は前よりも行きにくく感じてしまうからです。
お互いの顔と名前を覚えあった濃密な人間関係など、客は店では望んではいません。
TVのドラマやCMに出てくるような、いつも感じが良くて友達になりたいような店員(販売員)などめったに存在していないからです。顔も名前も覚えられていない関係で、自由に買い物をすることこそが、客の希望なのです。
レジカウンターで精算の時しか接客を受けないコンビニでさえ、客が少ない近所よりも、大勢の客で混雑している駅前のコンビニを選びたくなるのです。
「お客様の顔と名前を覚える」ことがサービスとなる高額商品を販売するお店であっても、なるべく見知らぬ振りをして、ここぞと言うときだけ「名前」を覚えていることを伝えれば良いのです。
| 固定リンク
「◆マンガ良い店悪い店の法則」カテゴリの記事
- 商品を見張っていると、万引きと客を遠ざけることができる(2013.03.21)
- 店は万引きをつくりだして万引きに悩む(2013.03.20)
- 二代目はたいてい先代の素質を受け継いでいない(2013.03.18)
- 成功物語は語られるが、失敗物語は誰も語らない(2013.03.16)
- かつて、商売に破綻した店主のとる道は、店をたたむか安売り屋になることだった(2013.03.14)
コメント