2017年8月20日 (日)

33.こういう店が引き込み型店①店員空間が狭い場合

こんにちは。

このblogでは、「店」の構造は「
戸板一枚の店」が基本だという考え方に立っています。

「戸板一枚の店」とは、大勢の見知らぬ人々が行き交う路面に、「戸板一枚」の上に商品を並べて、その後ろに店員が座ることによって生まれる店のことです。

現在でも、「市」や「まつり」にだけ登場する露店商の店に、そのなごりを垣間見ることができます。

「戸板一枚の店」の構造と売り方をほとんどそのままに引き継いでいるのが、デパ地下によくある「
店員空間の狭い接触型店」と「店員空間の広い接触型店」の店で、両者ともに、「商品空間」が通路に接しています。

その「商品空間」を通路から店内に引き込んで、「客空間」を店内に設けた店が「引き込み型店」です。

この構造は、かつての駅ビルや地下街などに多く見られましたが、商店街の店の大部分は、この構造となっています。

なぜならば、商店街の店では、お客様が店内の「客空間」に入ってゆっくりと買い物をしたり、商品が風雨にさらされて劣化するのを防いだりするために、この店舗構造が主流となったのです。

今回、ご説明する「引き込み型店」も、すでにご説明した「接触型店」と同様に、店員とお客様の人間関係に「
戸板一枚の店の法則」が強く影響していることには、全く変わりはありません。

どのような構造の店であっても、そこには「戸板一枚の店」の法則が存在していて、店の業績に深くかかわっているということだけは念頭に入れてお付き合いくださいますようお願いいたします。

それでは、今回の「こういう店が引き込み型店①店員空間の狭い場合」を、お読みくださいませ。


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33.こういう店が引き込み型店 

店頭には商品を陳列せず、店内にはいってはじめて商品が見られるようなタイプの店を引き込み型店といいます。

 

つまり客を店の中に引き込んで販売をしようとする店のことです。

引き込み型店はその構造からいって、じっくり見て選ぶ種類の商品、たとえば贈答品や高額商品の販売に適しています。

 

むかないのは衝動買いをされるような商品、たとえば持ち帰り品や日用品などです。

 

引き込み型店は店内の店員空間の大きさによって店の性格が変わります。

①店員空間が狭い場合


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このタイプの店は駅ビルや地下街によく見られます。

つまり、比較的狭い面積の中に、なんとか引き込み型店を作ろうとすると、どうしても店員空間にしわよせがきてしまうからです。

実際には客空間が多少小さくなっても店員空間を十分にとったつくりにするほうが客を集めやすいのですが、店員空間の大切さがまだあまり理解されていないため、店員空間が犠牲になることが多いようです。

業種で多いのが和菓子店や洋菓子店、のりやお茶の店などです。

こうした店の中には、ケースの一部が通路に面するような、ちょうど接触型店と引き込み型店の中間のような店づくりをしているものもあります。

けれどもこの方法は扱い商品とうまくあわなかったり、商品空間の設計が中途半端で魅力の乏しいものになりやすく、成功例は少ないようです。

 

次回、「34.こういう店が引き込み型店②店員空間が広い場合」に続く。

 

(※以上の文章とイラストは、拙著「入りやすい店売れる店」日本経済新聞社・1986年版より抜粋したものです) 

 

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